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【ターゲティング】市場を特定したマーケティングを行う

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セグメンテーション(市場細分化)を行ったあとに実施されるのが【ターゲティング】です。ターゲティングでは、具体的にどの顧客にサービスを提供するのかを検討します。自社の商品や事業がすでにある場合、そのサービスがどの顧客層向けのものなのかを考察してみましょう。

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差別型・集中型

市場を細分化せずに事業展開を行う方法を【無差別型マーケティング】といわれますが、現代でこのようなマーケティングを行う企業はほとんどありません。主に利用されるのは、細分化した市場を対象とする【差別型マーケティング】または、【集中型マーケティング】という手法が用いられます。

差別型マーケティングとは、例えば自動車市場であれば、軽自動車・高級車・ハイブリッドカー・コンパクトカーなど、細分化した市場に対してマーケティングを実施し、アプローチしていきます。高級車を求める層と、コンパクトカーを求める層では宣伝の方法も変えていく必要がありますね。

集中型マーケティングは、一定の分野に対してノウハウを持つ企業が、その分野にだけ注力して事業を行います。細分化した市場の1つにだけ注力するマーケティングです。例えば軽自動車に対するノウハウが蓄積されているスズキ・ダイハツは軽自動車に集中してマーケティングを行ってきたといえます。

もしも今がダイハツの黎明期で、今から普通車を作ろうとしたのなら、トヨタ・日産などが競合になっていたことでしょう。高級車ならベンツ、スポーツカーならフェラーリといったところでしょうか。今根付いている上記のような自動車のジャンルごとのイメージは、各社のマーケティングの賜物です。

経営資源を考慮に入れる

多額の資本金をもつ企業でも無差別型のマーケティングを行わないことから、マーケティングの重要性が伝わると思います。有限である自社の経営資源を効率よく運用して最大の利益を出す。会社として当然の行動ですが、これを行うには市場の調査は必要不可欠です。

今は市場として成立していない小さな市場でも、市場の規模や成長性・市場の構造的に魅力的な点なども検討します。

例えば今は大きな市場である高齢者需要も、昔はおむつや粉ミルクなどのベビー用品、学習塾や教材などの学校需要、車やバイクなどのレジャー需要、女性用化粧品やヘアサロンなどの美容需要など、年代が変わるごとに必要とされるサービスは変わっていき、昨今の将来のための体づくり運動・食べ物などの健康需要、長生きのための資産運用需要などに変化しています。

反対に今はよくても10年後・20年後に生き残れないと思われる市場もありますので、市場のターゲティングについては将来を見据えておく必要があります。マーケターは将来を頭の中で描いていく必要がありますね。

まとめ

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・ターゲティングを行うことで、どの顧客層へアプローチするか明確になる

・【差別型マーケティング】と【集中型マーケティング】がある

・自社の経営資源を考慮にいれる

・将来を見据えたターゲティングを行う

マーケターにとって商品開発の土台になるターゲティングは非常に重要です。だからこそ、マーケターが一番面白いと感じるところかもしれませんね。