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マクドナルドと楽天Edyの興味深い噂

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マクドナルドのほとんどの店舗で電子マネーを利用することができるようになったおかげで、マクドナルド店頭で見られるようになった【楽天Edy】のロゴマーク。実はこれには興味深い噂話があります。

マクドナルドという国際ブランド

マクドナルドは自社のブランドイメージを非常に大事にしている企業です。近年では中国工場での偽装問題に対する社長の対応で炎上し、悪い意味で注目を集めてしまったマクドナルドですが、そのブランド戦術はさすがといわれるものでした。基本的にマクドナルド店舗には子ども向けのハッピーセットの広告以外、他の企業の名前や広告などが目立つところに置くことはしないという徹底ぶり。そのような細かいところにまで配慮し、自社のブランドイメージを保つことに心血を注いでいました。

全国のマクドナルドにて電子マネーに対応

マクドナルドは長らく現金と自社プリペイドカード以外に決済方法はありませんでした。しかし、2008年末に電子マネーであるEdy(現在の楽天Edy)・iD・WAONを導入する運びとなり、電子マネー決済用のリーダーライターを全国のほとんどの店舗に設置しました。この結果、電子マネーのロゴが店頭や出入り口に露出をするようになりました。

www.mcdonalds.co.jp

電子マネーEdyが【楽天Edy】に名称変更

2012年6月、電子マネーEdyが楽天Edyに名称を変更しました。全国のEdyが使える加盟店で<Edyロゴ>を<楽天Edy>のロゴに張り替えることになりました。

このロゴの変更によって、全国的に楽天の文字が街中でみられるようになりました。これによって、元々インターネットでは存在感の強かった楽天ですが、街中ではほとんどそのロゴ・看板をみることはありませんでしたが、街中でも、インターネットでも、どこでも楽天の文字を見かけるようになりました。

これはもちろんマクドナルドでも同様です。これまで他社のロゴを広告することは無く、レジ周辺では特に他社ロゴに対して神経質だったマクドナルドにおいて、【楽天】のロゴがPOSの前に設置されることになったのです。

edy.rakuten.co.jp

マーケティング戦略によって楽天ロゴが全国へ

マクドナルドは自社のブランドイメージを非常に大事にしており、自社以外のロゴを使うことを嫌いましたが、楽天のマーケティング戦略によって、楽天の広告役を担うことになりました。これは噂ですが、楽天のマーケティング戦略の結果、現在に至ること眉宇変わりありません。電子マネー黎明期に加盟店開拓に資本を投じた、Edyの運営会社のビットワレットを楽天が買収したときには、この青写真はきっと出来上がっていたことでしょう。むしろ出来上がっていたからこそ買収したという噂です。

楽天というブランドをインターネットから街中へ広げたブランド戦略が、マクドナルドの固い扉をこじ開けるという結果となりました。一流企業のマーケターの腕がうかがえる噂ですね。

まとめ

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・マーケティングによって企業のビジョンを実現することができる。一流のマーケティングは、本当に世間に大きな影響を与える改革がおきることがある

今回のはあくまでも噂ですが、実際に楽天Edyのロゴが全国に広まったのは間違いのない事実です。世間に影響を与えられるような、とても勉強になる事例でした。