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新しいことを始めるのは難しい

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今ある常識を飛び越えて、新商品・新サービスを始めることは非常に難しく、現実的にハードルがあります。もしかしたらこれは、商品だけにとどまらず、新しいことを始めようと思っている方にもあてはまる話題かもしれません。

完成された仕組みがハードルに

消費者に商品を提供するためには、商品を作り、それを流通させ、生活者に届ける必要があります。この流れは企業が長寿になるごとに仕組みが効率化されていきます。

現在効率化できているものをいちいち崩してやる必要はありません。新しいことをするにはコストもかかるものですから、それは当然のこと。この完成された仕組みが邪魔をすることもしばしばあります。

しかし、今の安定が将来まで続く確約はありません。現に、大手スーパーだったダイエーはイオンになり、小売りの主流はスーパーからコンビニへと移り、黒電話は携帯電話・スマートフォンへと移行するなど、世界は常に動いています。世界が常に変化しているのに、その一部である企業が現状維持ではいられません。

ときには人が障壁に

「これまでの仕組みがうまくいってるなら、新しいことをする必要はない。」そう思われるのは当たり前です。企業で新しいことを始めようとすれば、同僚・上司が障壁になりえます。特に既存の仕組みで実績を上げてきた人たちに、新しいことを認めさせるには非常にエネルギーが必要です。

決済が多い企業の場合、細部まで上司の決済が必要であったり、既存の仕組みで成功している企業は新しいことにチャレンジする必要もなく、老舗の企業は既存の市場にしがみつくこともあるでしょう。そんなに大きな話でなくとも、店舗のレジをPOSレジにかえるだけでもきっと熟練パートさんから非難をうけるでしょう。

でも、それでも、私たちは社会同様に変化していく必要があります。

常識にとらわれず考える

新しいものを作ろうと考えたとき、常識は一旦横に置いておく必要があります。世の中に求められているものを考えるとき、常識は思考の邪魔をします。アイデアの段階では常識は教科書と一緒に横に置いておきましょう。

トヨタの代表的なハイブリッドカー、プリウスの動力を考えた方は、水の電気分解をヒントに電気を作る方法を考えたそうです。水の電気分解は水に電圧をかけて分解する方法なので、電気を作ることとは真逆の発想に思えます。しかし、常識にとらわれない柔軟な思考が、現在のプリウスを形造っています。

マーケティングにおける市場の細分化や商品開発の段階から、常識ではなく顧客ニーズの本質をみていきましょう。

まとめ

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・既存の洗練された仕組みが新しいことの障害になる

・物理的障害だけでなく、人が障害になることがある。

・柔軟な思考で本質を捉える

常識は不変のものではありません。日本語も時代とともに変化するように、考え方も変わっていきます。むしろ、プロマーケターの手によって今の常識が作られていることもあります。顧客ニーズの本質と解決法を純粋に考えていきましょう。そうすると意外と簡単に解決できる問題かもしれません。