【時事】ユニクロが2016年秋に物流刷新 店舗から在庫が無くなる?
【ニュースからみるマーケティング事例研究】
2016年6月14日の日本経済新聞朝刊に、ファーストリテイリングのユニクロが物流を刷新、2016年秋にもインターネットで注文した翌日に自宅に届けられる体制を整えるというニュースが報じられました。
物流の効率化が課題に
Amazonや楽天市場は注文時間帯によっては当日配送、翌日には手元に届くという制度をすでに取り入れています。インターネットショッピングにおいて、【ほしい】と思ったその熱が冷める前に商品が届くということが重要視されてきているようです。ユニクロもインターネット通販に力を入れる方針のようで、インターネットの入り口になるユニクロのショッピングサイトの利便性向上と、配送時間の短縮に乗り出しました。
ほしいものがすぐ手元に来ると顧客満足度もよくなりますが、商品によっては早く届かないほうがいいものもありますね。こういった顧客や企業のニーズを叶えるために、配送業界は奔走しています。
実際の店舗から在庫が無くなる?
ユニクロといえば、高い棚に所狭しと商品が並べられており、在庫も豊富に取り揃えているイメージがあります。まるで洋服の倉庫に遊びに来たような服に包まれた空間が特徴です。しかし、アメリカではショッピングのあり方自体が変わりつつあるようです。
アメリカで実験的に行われているのが、商品在庫を持たず、店頭に設置しているのは各種・各色1サイズずつですべて展示品。良い商品がみつかったら、後日自宅へ宅急便で商品が届くという仕組み。こうすることで在庫の管理の手間やスペースを省き、省スペースかつ低コストで営業するというものです。今回のユニクロの狙いはインターネットによる売り上げを既存の5%程度から数年後には30%に伸ばすことで、店舗がメインのファッション業界から、インターネットがメインの販売方法に切替え、コストを減らす狙いがうかがえます。
とはいえ、ショッピングの醍醐味と言えば試着と物色でしょうから、店舗を無くすことにはならないでしょう。そうしていくと、前述のアメリカのようになっていくのでしょうか。
まとめ
・ユニクロが2016年秋をめどに物流を刷新する
・多くの企業でインターネットと物流が着目されており、今後も話題は続きそう
・将来は在庫を持たないお店が主流になるかも?
インターネット・スマートフォンの普及は、物流にも大きな影響を与えています。小売りの業態も今以上にインターネット主導に変わりつつあるようです。急速に変化していく市場になりそうですね。