水平思考で考える
過去に提唱されて実績のある方法論を駆使して課題を解決する【バーティカル・マーケティング】は、市場の抱える問題点を解決することができる手法ですが、成熟した市場に対して他社商品も飽和しているため、アイデアが埋もれてしまいがちです。
停滞した状況を打破したいときに用いられるのが【ラテラル・マーケティング】です。
水平思考で課題を捉える
【ラテラル・マーケティング】は、あえて論理的な発想をしないことで、定型的な思考の枠を超えて、新しい解決法を作り出します。そのために【水平思考】によって今まで出来上がっている常識からずらして考えたり、組み替えたりして新しいアプローチを発見します。
水平思考では、6つの視点で課題を捉えていきます。
【代用】代用できるものがないか
【結合】ほかの要素を足すことができないか
【逆転】逆の効果を与えられるか
【除去】デメリットの除去ができるか
【協調】メリットを強調できるか
【並べ替え】順番をかえられないか
課題を上記6つの視点でとらえながら、アイデアを磨いていきます。
ラテラル・マーケティングの3つのステップ
具体的なラテラル・マーケティングの流れは、【仮説】をたて、【アクションプラン】を作ることです。はじめに水平思考をするための対象を決めます。(ステップ1)「市場」「製品」「デザイン」「ブランド」などにフォーカスします。
ステップ1で決めた対象に対して、水平思考を行い、6つの視点で課題を捉えていきます。(ステップ2)
そして水平思考で生まれたアイデアをブラッシュアップして、アクションプランを策定します。(ステップ3)
バーティカル・マーケティングのように課題からアプローチするのではなく、いきなり【フォーカス】し、【水平思考をする】という仮説から入ることで、常識では考えられなかった新市場・新商品が生み出される可能性が高くなります。
まとめ
・ラテラル・マーケティングは水平思考で考える手法
・いきなり仮説を立てるところから始まり、それを達成するために考えていくことから、従来の発想と異なる新しいアイデアが生まれる
課題から始まり深堀していく垂直思考・仮説を立てて課題の視野を広げていく水平思考を使い分けることで、市場や企業の状況に応じた開発ができるようになります。状況を客観的にみて、的確な手法を選択しましょう。