広告の効果を露出割合で考える
有名な人に広告に出てもらい、盛大に広告を街中に張り付ければ、広告の費用は当然高くなります。広告費を高くすれば、高い効果が得られそうに思いますが、広告はそんなに単純なものではないようです。単純に広告費用の金額ではなく、競合する他社との出稿量の違いによって広告効果が決まるという考え方があります。
【シェア・オブ・ボイス】で比較する
市場においての自社広告の出稿割合のことを【シェア・オブ・ボイス】といい、この数値を競合他社と比べることで、他社との露出度の違いを把握することができます。
市場における自社広告の出稿割合は、自社広告量を市場全体の広告量で割ることで算出できます。注意すべきは、純粋な広告ではない露出もシェア・オブ・ボイスに含める場合があることです。広告以外のメディア露出(ニュース・新聞・雑誌など)で取り上げられることもあり、これらもシェアに影響力を持ちます。
広告の絶対量と出稿量の関係
シェア・オブ・ボイスが高い状態とは、競合他社と広告の出稿量に大きな差があり、自社の露出が高い状態のことをいいます。たとえ広告の絶対量が少なかったとしても、出稿量による露出割合が大きければ、広告の効果も大きくなります。
反対に、競合他社と広告の出稿量に差がない場合、どれだけ広告費用を費やしても、広告の効果に大きな差は生まれにくくなってしまいます。
市場において、どの程度自社広告が露出したかを把握し、競合他社と自社の露出割合を比較することが重要です。
まとめ
・広告効果は費用だけではわからない
・広告は出稿量を比較する必要がある
・シェア・オブ・ボイスを算出し、他社と比較することで広告の効果を測定できる
出稿量の差が広告の効果を決めます。出稿量が均衡している状態で、自社が2番手以下の場合、広告費の使い道は出稿量に比重を置いて、差が開きにくい環境を作ることも必要です。