4つのマーケティング要素を統合する
マーケティング理論は多彩で、様々な理論が存在します。一つのマーケティング理論に固執せず、すべてを統合してマーケティングを行うことが大切です。現代では、4つのマーケティング要素を統合する【ホリスティック・マーケティング】という概念が提唱されています。
様々な理論の統合
インターネットが普及した現代において、企業と顧客の相互コミュニケーションが実現するようになり、包括的なマーケティング活動がより効果を発揮するようになっています。
【ホリスティック・マーケティング】では、4つのマーケティング要素を統合的に活用することを提唱しています。
・リレーションシップ・マーケティング
生活者や顧客・サプライヤー・流通関係者・その他協力企業などと相互に好ましい関係を構築するマーケティング活動
・統合型マーケティング
「価格」「製品」といった4P、「コスト」「利便性」といった4Cを効果的に活用するマーケティング活動
・インターナル・マーケティング
顧客との信頼関係作りに有用な人材の採用や社内制度の整理など、社内向けのマーケティング活動
・社会責任的マーケティング
社会福祉・社会貢献性など、自社の社会的な役割・使命を考慮したマーケティング活動
これら4つのマーケティング要素を包括的に活用することで、それぞれの効果を高めることができます。インターネットの普及によって、企業と生活者・顧客との相互コミュニケーションが容易になった現代においては、顧客層などの情報の収集やユーザーの声を集めることも、こちらの企業活動を報告することも容易に行うことができます。社内的にも社外的にも包括的にマーケティング活動を行うことで、予想していなかった相乗効果が生まれることもあるかもしれません。
まとめ
・マーケティング理論は多数あるが、1つの理論にこだわらない
・【ホリスティックマーケティング】とは、4つのマーケティング要素を包括的に活用しようという概念
・包括的に活動を行うことで、相乗効果が生まれることもある
包括的に行うマーケティング要素の中には、社内向けのインタ―ナル・マーケティングも含まれます。いくら対外折衝が上手に見えても、社内に火種があってはいつか火事になりかねません。インターネットの普及は、良くも悪くも【見える化】を進めてくれました。社内マーケティングに注力を行うことは、従業員満足度向上の面でも、生産性向上の面でも大事なことかもしれません。