レッドオーシャン化させないために
せっかく新商品を開発して新市場を開拓しても、競合他社に商品を模倣され、一気にレッドオーシャン化することも少なくありません。新商品を市場に投入するときには、追随対策をしておく必要があります。
赤い海・青い海
【ブルーオーシャン】という言葉をよく耳にするかと思います。ブルーオーシャン戦略(Blue Ocean Strategy)とは、競合他社のいない新市場を開拓する戦略のことを指します。競合相手のいない市場のことを青い海と比喩しています。
自社商品の業界における一般的な機能のうち、何かを減らす・取り除く、そのうえで特定の機能を増やす・付け加えることにより、それまでなかった企業と顧客の両方に対する価値を向上させる【バリューイノベーション】が必要とされています。
反対に競争の激しい既存市場をレッドオーシャンといいます。レッドオーシャン化とは、競合他社の参入により競争が激化してしまった状態のことを指します。競争の結果血の海になってしまった海からきています。
追随対策を用意する
競合他社による模倣には2つのパターンがあり、マイナー企業が参入する場合、本家よりも劣る類似品を安価に販売する傾向があります。粗悪品の市場投入により、市場が荒れる場合もしばしばあります。
大手企業が後発で参入する場合、市場を変えるほどのインパクトで新商品を投入します。潤沢な予算による広告やプロモーションも市場に大きな影響を与えます。
これらに対抗し競合をブロックするためには、先行優位性を活用します。マイナー企業が安価な商品を展開して来たら、先行優位性を活かして亜流を選ばせないマーケティングを行い、大手企業が追随してくるのであれば、先行である自社商品のファンを増やして対抗します。新市場自体の参入障壁が高ければ、マーケティングによる対策と合わせてレッドオーシャン化を遅らせることができるでしょう。
まとめ
・新市場を開拓する戦略を【ブルーオーシャン戦略】という
・競争が激化し、レッドオーシャン化が進むと、市場自体がつぶれることがある
・自社の先行優位性を利用して、追随してくる企業に対策を打つことが重要
血の海になってしまうと、市場自体がつぶれてしまうこともしばしばあります。競合と争う必要のない海があるなら、極力その海を狙い、その市場を育てていく戦略も重要となります。