安ければいいというものでもない?価格の弾力性とは
価格を設定するには原価やコストが重要になりますが、利益が取れているからといって闇雲に価格を安くすればいいというわけではないようです。
【価格の弾力性】に着目する
イオンや西友といったスーパーを見ていると、日によって価格が異なることに気づきます。セールの日には安い商品も、通常時は定価にもどっていたり、反対に通常の平日のほうが価格が安かったり、まちまちです。外的要因や内的要因、状況に応じて価格はその都度見直されています。
実は、価格はとりあえず下げておけば売れ行きが良くなるかといえば、そうでもありません。値下げするほど売れる商品と、それほど変わらない、むしろ値下げのせいで利益がマイナスになる商品もあります。
値下げ=売り行きがよくなることを「価格弾力性が高い」、反対に値下げしても反応が鈍いことを「価格弾力性が低い」という表現をします。価格弾力性の低い商品を闇雲に下げてもあまり反響がなく終わってしまうのです。
価格弾力性の高い商品・低い商品
たとえば、スーパーで普段は高めの価格設定であるコーヒーのネスカフェゴールドブレンドが安売りされていたら、思わず買う予定でなかったのにカゴに入れてしまう人も多いのではないでしょうか。一般的に価格弾力性が高い商品は趣向品と言われており、お菓子やお酒、高価な家具家電・車などが該当します。
反対に、生活必需品の歯ブラシが安売りされていたらどうでしょうか。一般的に生活必需品は価格弾力性が低いとされ、トイレットペーパーやスポンジ・洗剤・シャンプーなどが該当します。
価格の弾力性を見極めることで、値下げによる利益の最大化を計ることができます。
まとめ
・商品の価格弾力性に注目しよう
・価格が安ければ売れ行きがよくなるとは限らない
・状況によって価格は常に変動する
・趣向品の価格弾力性は高く、生活必需品の価格弾力性は低い
高いと売れず、安くしても利益が出ず、価格の設定はなかなか難しい作業です。価格の弾力性を見極めて、適切なセール価格でセールスの最大化を計りましょう。